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一冊の本

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る用件で檀家のお宅に伺う。途中話がそれて、戦争を後世に伝える資料を見せていただく。

しかし、今まで見てきたこの手の資料というのは、時代の変化もあってか、どうしても分かりにくく、内容が難しい。ゆえに負の先入観を持って、恐る恐る本を開く...

しかし、本を開いた瞬間驚かされた。そこには今まで見たこともないわかり易さと、すべてにふり仮名がつけられ、見る人を選ばず誰もが、戦争の怖さ・虚しさ・怒り...その土地で起こった事実を、できるだけありのままに理解できるようにと、とにかく分かり易く伝えようとつくられた資料だった。

「絶対に戦争だけは繰り返してはいけない。それに気づいた我々が、わかり易く、次世代の子供たちに伝えたい」ストレートにその想いを感じた。

かつての残虐な戦争を経験した人間が少なくなり、今のような平和な期間が長くなればなるほど、争うことに対する恐怖心というものが薄れていく。それを考慮してか、それを手に取った誰もが分かるものをと、後世の子供たちに絶対に繰り返させたくないという一心で、地域の皆が一致団結して作った力作だろう。

後世のために、正しいことをまじめに分かりやすく伝える難しさ。それと真っ向向き合った先人の思いを、一冊の本からずっしりと感じた。

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このページは、川手正順が2009年10月13日 15:20に書いたブログ記事です。

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